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無意識に足を引っ張る母親。

 SNSで知り合いになった人はたくさんいるけれど、まぁたいてい、つきあいは長続きしない。不思議なものだ。オフ会などで直接会った人とも、オン上でのちょっとした誤解であっけなく終わってしまう。仕事で、直接会った方があとあとやりやすいと言われて育った私だからこそ、首を傾げてしまう。といっても、自分だって一方的に切り捨てるときはあるけれど。

 

 このようなSNS環境で知り合い、そこでもう切れているからこそ書けることをしたためる。

 

SNSで知り合ったアラフォー女性。直接聞いたわけではないが、ポストする内容から、若い頃は歌手になりたかったし、オーディションもたくさん受け、ある程度のところまでは勝ち進めた。けれど、二度挙式し、妊娠を経る途中に夫のDVが判明し、身重の体のままで命からがら実家に戻り、歌手の夢は潰えたということがわかっている。そしていまは国家資格のような資格を取得し、シングルマザーで頑張っている人。

 

 この女性、端から彼女のポストを見ているだけで苦難の連続なのが手に取るようにわかる。しかも生まれた子供は発達障害発達障害にあまり知識のない私だから、詳しい病名こそは覚えていないが、子供の症状や普段の性格までことこまかに長文ブログで投げ銭を設けてまで記している。もちろん、自分の写真はもとより、子供の顔写真をもアップするのを忘れない。ちなみに子供は中学生。思春期まっさかりだ。

 この女性は、聞いてもいないのに自分および家族のことを包み隠さず、それはもう赤裸々と断言できるほどあからさまに書き連ねている。

 

そして、この子供の夢が最近一歩叶い始めたとポストした。読んでいくと、小さいながらも芸能事務所に登録でき、芸能人として仕事を始めているとのこと。母親である女性は事務所に掲載されている自分の子供のリンク先を嬉々として貼り、ステージママとしてSNSでも幅広くそれなりに暗躍している。

 

 ただ、つながっている人間が多いこの女性の子供に対する活動というか、行動が、子供の夢を潰しにかかっていることになぜ気づかないのかに疑問が行き着く。最近は発達障害は知られてきている病気だが、まだまだ市民権を得るには至っていない。むしろ偏見の目で見られる可能性だってまだ高い。それなのに、それなのに、なぜこの女性は、自分の子供をあえて崖っぷちに立たせるようなことをするのだろうか。病気があることを隠す必要はないが、いつか本人が告白するときまで見守ってあげるべきだと思うし、なにもわざわざ親が進み出て声高に言い張らなくてもいいと思う。

 そして自分の発達障害が全世界へ、母親を通じて発信されていることを子供は知らないと思う。

 

 一見、子供の希望や夢を最大に支えているように見せて、実は果たせなかった自分の夢を叶えようとする子供を無意識下で潰しているのではないかと思えてくるのだ。

 子供が大きくなって、母親がしていることを知ったとき、さらには、芸能人としてもっと売れ始めたときにマスコミなどに嗅ぎつかれて、自分が知らなかった以上のことを知ることになる悲劇。

 私の老婆心も甚大すぎると思うが、母親が娘を引きずり下ろそうとしているようにしか見えないのだ。この女性の承認欲求欲が非常に強すぎて。

 子供が、母親が気づかない嫉妬心から繰り出してくる障害物を華麗に潜り抜けて、いつしか素敵な芸能人として世に出ることを心から祈っている。